dead_cherry_______21 april 2012, machida

About

制作ノートや批評、それにエッセイなどをブログ形式で、自身のサイト"T_Sasatani Photographs WEB"の一コンテンツとして組み込みたいと考え、試行錯誤しつつ準備を進めています。
むろん他愛もない日記をUPしようというのではない。これまで<写真>について書いたものや自身の写真に関して書かれたものをデジタルアーカイブするとともに、折に触れ、<写真>とその周縁をめぐり考えたり感じたりしたことを記していこうとおもったのだった。とはいえ、訳の分からないアルファベットや数字を組み合わせたペンネームが垂れ流すブログ文化を好ましく思わないので、ここではインタラクティブ性を意図的に排除した。もっとも、双方向のコミュニケーションを遮断したいのではなく、実名(それと分かるペンネームも含め)からのコンタクトはむしろ望むところであり、シリアスな写真集のような構造としたい"T_Sasatani Photographs WEB"内のカジュアルで開かれた1ページ。そうしたものとして構想している。しばらくはベータ版となります。

20100520

"秘密の森"展に向けて

ギャルリーソレイユの企画展スクエア25_4thに出品する。昨年11月に続き2度目の参加となるが、絵画主体のグループ展であり、異なるジャンルの作品や作家達との出会いや交流は刺激的であり楽しみだ。
テーマは"秘密の森"。<誰も知らない秘密の場所、あるいは日常から離れた心の中の夢想の森をスクエアの中に描く>というもので、前回の"Silent Night"同様とても魅惑的だ。
抽象的で緩やかなそれはアプローチの自由度が高く、さまざまなジャンルの作家達が多様な表現を25cm角のアクリルフレームに展開するというこの企画は、このギャラリーに関係する作家達を中心とした総勢約50名もの展示であるにも関わらず、テーマの共有と限定されたフォーマットにより単なるグループ展とは一線を画している。
半年に一回のペースで開催されるこの企画展を、そのたびごとのテーマに沿って自身の作品プランを試行する場と捉え、今回は、かねてより構想中の"Death"シリーズ(3部作)のためのプロローグとして制作を進めている"dead_cherry"から3点の出品を予定している。
"死の森"というわけだ。
この作品は来春サクラが散る頃まで未完を余儀なくされているが、携帯画像や35mm・6×6などの異なるフォーマットで、スナップショット/スティルライフ/定点観測/シークエンスといったさまざまな手法で散ったサクラを撮り、路面を乱舞する桜吹雪のように陽気で軽やかな"桜の死"をインスタレーションにより提示したいと企図している。BGMはバッハの「G線上のアリア」としよう。ゆったりと、殆ど聴き取れぬほどの音量で。
さて"秘密の森"展。総体としてどのような"森"を見せてくれるのだろうか。




『スクエア25 4th ”秘密の森”』

ギャルリーソレイユ
2010年6月7日(月)→6月12日(土)
11:00→18:30 (初日12:00より、最終日16:00まで)