dead_cherry_______21 april 2012, machida

About

制作ノートや批評、それにエッセイなどをブログ形式で、自身のサイト"T_Sasatani Photographs WEB"の一コンテンツとして組み込みたいと考え、試行錯誤しつつ準備を進めています。
むろん他愛もない日記をUPしようというのではない。これまで<写真>について書いたものや自身の写真に関して書かれたものをデジタルアーカイブするとともに、折に触れ、<写真>とその周縁をめぐり考えたり感じたりしたことを記していこうとおもったのだった。とはいえ、訳の分からないアルファベットや数字を組み合わせたペンネームが垂れ流すブログ文化を好ましく思わないので、ここではインタラクティブ性を意図的に排除した。もっとも、双方向のコミュニケーションを遮断したいのではなく、実名(それと分かるペンネームも含め)からのコンタクトはむしろ望むところであり、シリアスな写真集のような構造としたい"T_Sasatani Photographs WEB"内のカジュアルで開かれた1ページ。そうしたものとして構想している。しばらくはベータ版となります。

20101105

『Difference_Dictionary』のためのエチュード

ギャルリーソレイユ壁面展示風景(個別の作品イメージの著作権は各作家に属します)

もはや僕にとっても半年ごとの恒例となりつつあるギャルリーソレイユの企画展『スクエア25』。
けれども、3度目の参加となる今回のテーマは〈艶〉ということなので、乾いた表現を好むものとしてはウエットな語感に違和を感じ今回は辞退しようとおもっていたのだった。
しかしこの企画展を、自身の作品プランを試行する、いわばささやかな実験室のようなものと考えているので、たとえそれがいかに不得手で不似合いなものであるにせよ自身に引き寄せ取り組もうと考えた。新しい発見があるかもしれないのだ。

自己についての辞書といった架空の書物の編纂を夢想してみる。
なにを視、なにを感じ、どう考えたか。それを差異/ズレといった概念を思考の軸として、言葉によるのではなく写真により、恣意的に択んだ約50のキーワードについてアルファベット順にひとまず定義するのだ。
むろんそれは撮る主体の不確からしさに見合って、語から語へと派生的な拡がりを持つと同時にたえず更新される気まぐれな辞書となるだろう。タイトルは『ディファレンス・ディクショナリー』としよう。初期サイバーパンクの傑作『ディファレンス・エンジン』にも似てとても響きがいい。
今回の展示は、【cloud】【pipe】【sheet】という3つの単語についてエチュードとしての提示。乾いたエロティシズムを表現できればいいのだが。



『スクエア25 5th ”艶”』

ギャルリーソレイユ
2010年11月29日(月)→12月4日(土)
11:00→18:30 (初日12:00より、最終日16:00まで)